有言実行せずにはいられない人たち

今更だけど不言実行にしておけばよかったのに。「でも仕方ないよね、だって民主主義政治だもん」というオチで終わってしまうお話ではありますけど。


原発再稼働派の劣勢と空回り - Togetter
言いたいことはわからなくはないかなぁと。某韓流スターの方々でも起用すればいいんじゃないでしょうか。


しかしそんな風にモラトリアムできるような時期も終わりつつあり、そろそろタイムアップ目前なので色々政府の方々もがんばっているようです。劣勢だの少数派だのと言われようが、さすがにもうそろそろ結論を出さないとおそらく夏の需要増大の時期に再稼動が間に合わない。そうなると計画停電か、あるいは去年の様に冷夏になるように祈祷するしかない。ということで経済界の中の人たちからものすごく圧力を受けているんでしょうね。構図的には八月末の夏休み終了直前に宿題の山に途方にくれる子供、という感じです。まぁその宿題は概ね前政権の人たちが残していったものであるわけですけど。そりゃアメリカさんから「ここ数年で最も賢明なリーダー」なんて誉められてしまいますよね*1
ともあれ、死ぬ気でがんばるか、あるいはもうこのままゴールしてしまうか。
原発再稼働:「大飯以外、規制庁発足待つ」枝野経産相− 毎日jp(毎日新聞)
官房長官:規制庁発足と原発再稼働、連動させない考え示す− 毎日jp(毎日新聞)
――で、見事に分裂していると。これで実は寝技やプロレスや観測気球をやっているならまぁ生暖かく見守っていればいいんですけど。しかしこの人たち本気で大真面目にやっていそうな所が、なんというか、笑っていいのやら悲しんでいいのやらというお話であります。


さて置き、ただまぁ上記で言われているような現在の再稼動世論の劣勢や、あるいは政府内の意見対立にしても、どちらも構図的には――もうここ数年来で毎度おなじみとなった――民主党さんちの恒例行事が最大の要因ではあるんですよね。最初にあまりに大きな声で「○○をします!」「○○をやめます!」なんて言うものだから、後になってその発言が致命的に祟ってしまう。
「沖縄から基地をなくします!」とか「消費税は上げません!」とか「原発を無くします!」とか。
まぁ別にそれを目的にすることは好きにすれば良いと思うんです。しかし何で毎回毎回自分の逃げ道を完全に塞ぐような形でそれを言ってしまうのかなぁと。そんな風に大見得切ってしまったら、いざ方針転換するときにこうして死ぬほど苦労するのが目に見えているじゃないですか。解りやすい成功例としては小泉さんのあの郵政改革とかがありますけど、あれにしたって多分に「自ら退路を断つことによってその不退転の決意を示してみせる」という要因があったわけで。


そこまで始めから決意してやっているなら別に良いんです。でも、こうしてあっさりと前言撤回して、要らない苦労を背負ってしまうことを繰り返す人たち。それならはじめから言わなければ良いのに。あるいはきちんと逃げ道を確保してから発言すれば良いのに。
反面教師という点ではこれほどわかりやすい事例もありませんよね。自分も気をつけよう、と心に戒めておきます。