「貞淑な女性は政治に興味をもつべきではない」という戯言

「女性の敵は女性」というある種普遍的なお話ではありますけど。


NEWSポストセブン|北原みのり氏「竹島のために韓流という女の遊び奪わないで」
うわーオメガバカ。おわり。でもそれだじゃ寂しいので以下適当に。


実際こうした構図は女性の政治進出や社会進出の過渡期にある社会内部では結構よくあるお話ではあるんですよね。
それこそ、かつての女性の選挙権が普及し始めた頃のヨーロッパ各国や、あるいは現在進行形でのアラブやイスラムの世界だとか。そこではただ男性側というだけでなく、一般的にハイクラスとされる女性たちこそがそうした変革に対して懸念を表明してしまうのでした。「女性がそうしたことに関わるのはよろしくないことではないか」なんて。切実に権利を求める女性たちではなく、どちらかといえば余裕のある人たちによって。
一般に日本のそれが最後の一歩と言う所で停滞しているとされている要因の一つとして、やっぱりこういうことがあるのかなぁと少し思ったりします。
もちろんそれは男性側の偏見もあるのでしょうけども、しかし同時に肝心の同じ女性たち側からさえもこうして足を引っ張られてしまう。「女性は政治に興味ないから」という女性自身の声こそが結局――もし男性側からであればあっさり否定されていたはずが――そうした声を蔑ろにする土壌を生み出してしまっている。かくしてマッチョな女性政治家ばかり好まれてしまう構図へ。まぁなんというかマジメに政治家やっている人たちが可哀想ではありますよね。


別に韓流が好きなら好きで勝手にやれば良いと思うんですけども、何故か「女性は政治には興味ないから」と仲間を増やそうとして盛大に自爆してしまう人について。ならばそこで「日韓の友好を求めて女性たちの声を広めよう」とかにすれば良かったんですよ。しかし何故か全く逆に「男同士の争いのために、韓流という女の遊びを奪わないでって思います」と自分(女性)を蚊帳の外に置こうとしてしまう。まぁ色々業が深い人ではあります。
まぁこの辺は「政治に興味ないから」というポジションに価値を見出してしまう、古きよき日本的原風景がそこにはあるのかもしれません。汚れた『政治』に関わらないからこそ純粋で美しくいられると考える人たち。そりゃすぐに現実の政治をすっ飛ばして「革命だ!」なんて盛り上がってしまうのも無理はないよなぁと。