スマホの登場は、時代がもたらした最も偉大な恩恵か、さもなくば大いなる災いである

肉欲こわい。



「復讐のポルノ」を非合法化、米カリフォルニア州 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
先週辺りのニュースであちらは進んでいるなぁと眺めていたら、
三鷹女子高生刺殺事件、被害者の画像/動画のネット拡散、どう考える? | ハフポスト
見事に一週間後にうちの国でもタイムリー過ぎてこんな時どんな顔をしたらいいかわからないの感。まぁ事件の詳細は書くと色々あるので野次馬的好奇心のある方はぐぐればいいんじゃないかな。

カリフォルニア州には、無許可で撮影した他人の写真を投稿するのはプライバシー侵害だとして禁止する法律はこれまでもあった。だが新法の下では、同意の上で撮影された写真でも、写った人の同意なく投稿されれば違法とみなす。つまりカップルで一緒に撮影した写真を、別れた後に相手の同意を得ずに投稿するのも違法ということになる。

 カネラ議員は「リベンジ・ポルノは破局が原因で起きることが多い」「リベンジ・ポルノ専用の投稿サイトさえ存在し、被害者が掲載写真の削除を求めると法外な料金を請求する」と指摘している。(c)AFP

「復讐のポルノ」を非合法化、米カリフォルニア州 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

逆説的ではありますが、こうして法規制の対象となるという時点で、それが立派に『復讐』として機能することの証明ともなってしまっているのは皮肉なお話ではありますよね。
そもそも論でいけば、技術進歩したこの現代世界においてこうした『リベンジポルノ』を無くすのはほぼ絶対に無理でしょう。それを撮るのも取り込むのもアップロードするのも、全てがお手軽すぎます。素晴らしきケータイデンワの進化。あまりにも日常生活の一部となったそれはもう不可逆の進歩として受け入れるしかない。
――かといって、じゃあそうした恋人達の全てにそんな「ポルノ」な画像や動画を撮影するのをやめさせることができるのかというと、こちらも不可能であるとしか言えませんよね。一方が強要しているケースはともかくとして、両者ノリノリでやっちゃうケースも少なくないわけだし。まぁこのまま(事件が何度も起きて)いけば数年後には中高の学校教育で「コンドームを使いましょう」位の感じで「ハダカを撮るのはやめましょう」なんてやっていそうな気はしますけど。








ともあれ、まぁぶっちゃけてしまえばこの問題の背景にあるのは、皆大好き「セックス」ネタと直結してしまうからなわけで。
構図としては夏辺りに大流行した『アイスケースの夏』の炎上と近いところにあったりするのでしょうけども、しかしこちらには確実にサイレントマジョリティーな『需要』が存在するわけで。ビデオにインターネットなどの、その爆発的普及の影にセックスがあったのはよく言われるお話ですよね。肉欲大好き。故に今回の日本での事件がそうであったように、ものすごい瞬発力で世界各地に拡散していくことになる。どっかのバカがアイスケースに入った事とは違うレベルの推進力。
それはまぁ身も蓋もなく言えば、私たちのエロパワーの賜物。


『リベンジポルノ』の問題の背景には、やっぱりこのセックスなネタへの需要という要素も決して無視できないのだろうなぁと。奇麗事だけ言っても解決しませんよね。