法は剣より強し、は三度目の正直となるか?

だめそう。


中国が主張する南シナ海の「九段線」、フィリピンが挑戦状 - WSJ.com
そういえばフィリピンさんちがついにガマンの限界にきちゃったそうで。

 ほどなく、この問題がはっきりする可能性がある。フィリピンは3月30日、国連の常設仲裁裁判所に提出した4000ページの意見陳述書の中で、九段線が無効だと主張した。こうした主張はこれまでで初めて。九段線に法的強制力がないと判断されれば、国連海洋法条約に基づいて設定された排他的経済水域EEZ)内の沖合いのエネルギー資源や漁業資源の開発が可能となる。中国はこれまでのところ、法的手続きを行っていない。
 フィリピンの今回の画期的な行動には中国の反発というリスクが伴う。中国政府は既に、フィリピン政府との政治的関係をほぼ凍結している。ここ数日間、南シナ海のアユンギン(中国名・仁愛)礁への物資運搬をめぐり、中国船とフィピリン船舶がにらみ合うことになった。

中国が主張する南シナ海の「九段線」、フィリピンが挑戦状 - WSJ.com

まぁ数年前からフィリピンさんちへの中国さんからの嫌がらせというか圧力というのは、もうずっと続いてきたわけであるのでそろそろ限界だったのでしょうね。ASEANにおける反中国の最右翼。でも軍事費比1:47という愉快な現状では、まさか力に訴えるわけにもいかない。こうなったら国連仲裁裁判所だ!


ただまぁ現状のシリア及びウクライナのそれを見ると今回の件で、どれだけの実効性が期待できるのかというと、まぁ正直アレなところではあります。おそらく今回の中国も、ロシアやシリアが強弁したように自身にこそ正当性があり「むしろ悪いのあちらの方だ」と主張することでしょう。
上記二つの危機を通じて明らかになったのは、各国プレイヤーそれぞれの思惑という点でだけでなく、つまるところ身も蓋もなく『国際機関』や『法律』というモノへの信頼性低下ということなのだから。
――果たして三度目の正直となるか。同一カード三連敗は防げるか否か。


だめそう。