よかった、世界の人たちは平和主義の名の下に一致団結し同じ問題に協力して取り組むことができるんだ

(協力して何かやるとは言ってない)



北朝鮮が「長距離ロケット」打ち上げ、国連安保理は緊急会合開催へ 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News
ということで北朝鮮さんちが通告通り(事実上の)ミサイルを発射したそうで。もう何回目だ。しかしもう30分早かったら、よりによって新プリキュア第一回に被って日本社会の反発はより大変なことになっただろうということは想像に難くありません。素晴らしき神回避。さすが魔法使いやな!
安保理、北の「ロケット打ち上げ」非難 制裁への迅速な行動で一致 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News
さて置き、面白い構図だなぁと思うのは、普段シリアや南シナ海あるいはウクライナ周辺の問題等あれだけ喧々諤々な状況になっている国連を中心とした国際社会()なんですけれども、今回のように北朝鮮が舞台だと概ねポジションは一致している、という点です。

【2月8日 AFP】国連安全保障理事会(UN Security Council)は7日、北朝鮮によるロケット打ち上げを受けて非公開の緊急会合を開き、打ち上げを強く非難する声明を発表した。また、過去の安保理決議に対する「危険で深刻な違反」だとして、北朝鮮に新たな制裁を科すために迅速に行動することで一致した。

安保理、北の「ロケット打ち上げ」非難 制裁への迅速な行動で一致 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News

今回はまさに素早く非難声明を出した。よかった、私たちはまだ協力できるんだ。
――ただまぁ身も蓋もないことを言えば、こうした協力体制ってとどのつまり、誰も意見が割れかねないほど踏み込んだ積極的なポジションを取ろうとしない、という概ねどうでもいいから放置でいいよね感の証左ではあるんですけど。関心がありすぎてもシリアのようになるし、無さ過ぎても今回の北朝鮮さんちのようになるんじゃどっちも大して変わらないね。
北朝鮮のロケット、今回の打ち上げの注目点:日経ビジネスオンライン
本邦においても、「もちろん問題だが、殊更に大騒ぎするような話でもない」辺りが概ね真っ当なポジションではあるので、上記に近い所には居るよね。
「ただちにえいきょうはない」なんて。


その意味で言えば今回も懲りずに行われた事実上ロケット騒動は、やっぱり対話や経済制裁じゃ北朝鮮の行う(私たちから見れば)愚行を止められなかったという点で、シリアと同様に国際社会の無力さを証明している事例なのかなぁと。
まぁ仕方ないよね。例え無意味だと解っていても、国内的にも対外的にも、それを非難しないわけにはいかないのだし。もちろん武力でどうにかするわけにもいかない。
でもやっぱりそれで何か変わるのかというと、たぶん、おそらく、何もない。


シリアにしろ北朝鮮にしろ、そこで進む傍観というのは、私たちの愛する平和主義の限界についての、象徴的風景なのかなぁと。
みなさんはいかがお考えでしょうか?