「ヘイトスピーチってのはさ、存在しちゃいけないんだよ。トランプ支持者みたいにね」

人を救うつもりが拒否された、ならば(裏切った)人は滅ぼそう。


「反トランプ」の一部が暴徒化。リンチや破壊活動に及んでいる。 - Togetter
There is no such thing as a good Trump voter.
そういえばトランプさん勝利の反動で面白いことが起きているそうで。

トランプ支持者に対する、かなり深刻な暴力が横行しているようです。これを「大した事無い」と片付ける事はできません。

なお公平のために、「トランプ支持」の一部によるマイノリティ差別については、以下まとめを御覧下さい。分裂するアメリカ。

トランプの勝利により、今、マイノリティに何が起こっているか http://togetter.com/li/1047120

「反トランプ」の一部が暴徒化。リンチや破壊活動に及んでいる。 - Togetter

うーん、まぁ、そうね。ぶっちゃけこんな事に見慣れている日本の私たちが居たりもするんですけど。アメリカの民主主義の現状に悲しめばいいのか、それとも同レベルが居たと安心すればいいのか、やはり生暖かい気持ちになってしまう光景ではありますよね。


ともあれ、同意できるかどうかは別として、こうした行為に走ってしまう構図は理解できるんですよ。彼らが愛する普遍的な平等主義の、一つの論理的帰結でもあるから。
ヘイトスピーチってのはさ、存在しちゃいけないんだよ。トランプ支持者みたいにね」
トランプ支持者の部分をアラブ人にすると、まぁフランスの現状まんまでもあるわけで。別にアメリカ人たちだけが特殊な地平に逝ってしまったわけではない。すばらしき理想が、人類あまねく広まるはずと確信してしまう人たち。日本でも安倍支持者には人権がないと考える人はそこそこ居そうですし。


もちろんポリコレのような手法それ自体は素晴らしい理念であるし、それが社会の平穏をもたらしている面もあるでしょう。しかし悲しいことにその正義に普遍性を求めようとすればするほど、そこから「こぼれる」人たちもまた存在する現実に直面する羽目になる。自らが信じる正義に同意してくれない人たちが居ることを知ってしまった人たち。これまでは目を逸らしておけば心の平穏は保つことができていたのにね。しかし、こうして選挙結果と言う現実を見せられたとき、彼らはその現実に直面することになった。
「この世の全ての人間はこの正義の下にある。つまり、それを信じない人間は人間ではない」
上記のように暴れる人たちは、ある意味でトランプ支持のような人たちに対して『裏切られた』と思っているのでしょう。人を救うつもりが拒否された、ならば(裏切った)人は滅ぼそう。某ドリフターズみたいだね。でも、上記フランスや日本の事例なんかを見れば解るように、普遍主義的な『正義』を求めようとすれば誰でも行き着いてしまう地平ではあるのです。


自身の信じる正義について、その矛盾をもたらす者に対しての、人間性そのものを否定するような拒絶反応。
我らはシャルリー!


無論、現状のように暴れる人たちが全てだと言うつもりはありません。そうでない善良で穏健な人たちもいっぱいいることでしょう。ただ暴れるのは愉快な気持ちで眺めていればいいんですが、問題なのは、そうでない人たちは今後どういう行動をしていくのかなぁと。


がんばれリベラルな人たち。