現代民主主義国家が抱える避けられないリスクのひとつ?

「そうだ、(自分がされたら嫌な)他人の嫌がることをしよう!」としてきたはずの彼らの今更感で、なにカマトトぶっとんねん、という気はするよね。



トランプ陣営とロシアの関係示す情報の中心的内容「証明」と - BBCニュース
うーん、まぁ、そうね。濡れ衣なのか意図的なのか。選挙結果の混乱と共にこういう議論が巻き起きることは理解できますけども、ロシア側から見るとあまり複雑な話でもないかなぁと。単純に他人事として見ていられないのが笑えないお話でもありますけど。

つまりこの捜査は、様々な可能性を追及しているのだ。一方では、トランプ陣営関係者が無自覚なままロシアに協力してしまった可能性があり、他方では、意識的な「連携」の可能性がある。
ヒラリー・クリントン氏の選対委員長だったロビー・ムーク氏は、ロシアの意図をトランプ氏の側近たちが承知していたなら、国家反逆罪で訴追するべきだと言う。
トランプ氏に敵対する勢力の言い分では、トランプ陣営には裏切り者がいた、あるいは間抜けがいたということになる。

トランプ陣営とロシアの関係示す情報の中心的内容「証明」と - BBCニュース

実際、トランプ陣営の「意図」なんてどちらであろうと、ロシアが選挙妨害かそれに類似した行為さえすれば、いざ露見した時アメリカ国内で勝手に邪推が進むわけで。そこではほぼ確実に敗者の側が疑惑を追及することになる。だからこそ、他国への内政介入はおっそろしいモノでもあります。
どちらにしても相手国の弱体化を図ることができる。
ものすごく生暖かな愉快な気持ちになるのは、まさにそうした意図の下にアメリカは『影響作戦』として、現在進行形で海外の反アメリカな国家や政党や組織に対して弱体化工作を行っているわけで。それが一転自分がされたらこうしてどったんばったん大騒ぎなのは、まぁちょっと笑ってしまうお話ではありますよね。


ともあれ、しかし特に昨今ではサイバー化が進むことでこうした工作のハードルも大分低くなっているのも事実でしょう。実際に「人」を使うよりもずっとリスクは低い。少し前にもアメリカから中国へ攻撃場所があからさまに名指しされてましたけど結局はスルーだったように。昔から私たち日本でも、アメリカの介入なんかは言われてきたお話でもありましたけど、今後中国辺りからもこうした介入を受ける可能性は少なくないと考えられるので、あんまり笑ってみてられないよね。特に既に綱引きが行われている韓国さんちなんかは、その争いの場となってしまいそう。
その工作に対する対応の強度という意味でも、如何に国家主権への重大な侵犯であったとしても、まさか戦争行為として対応するわけにもいかないし。一方でやる側は、かなり低いコストとリスクでそれを行うことができてしまう。更には『選挙』自体ない国であれば、同等の反撃すら無視できる。



現代世界において、正しく民主主義国家だからこそ抱えるリスク、「勝手連」のような他国工作による選挙活動参加をどう扱えばいいのか?
いやぁ民主主義やってくのも楽じゃないよね。