かつての嫌韓たちが「いいぞもっとやれ!」と嗤うとき

思えば2002年のあの時から遠くにきたもので。




日本の輸出規制に大喜びする韓国人 悪いのはすべては日本のせい、ボイコットの言い訳もつく!(1/7) | JBpress(Japan Business Press)
これは日本の古き良きネット上の『嫌韓』な人たちがやってきたことと相似形だよねえ。

天皇土下座発言に大喜びする(一部)日本人  悪いのはすべては韓国のせい、嫌韓の言い訳もつく!

レーダー照射問題に大喜びする(一部)日本人  悪いのはすべては韓国のせい、嫌韓の言い訳もつく!

徴用工問題に大喜びする(一部)日本人  悪いのはすべては韓国のせい、嫌韓の言い訳もつく!

もちろんあちらの日本製品不買運動などと同じように「断交しろ」という声もあったりしますけども、それよりもずっと薄く、だからこそ広くある韓国(ここでは韓国『国民』ではなく『政府』という意味で。以下同じ)への広い反発が温存され続けている現状として。
そして悲しいことに、概ね間違ってないのが、日韓関係の現状を物語っている感。
一周回ってwin-winな関係と言えるかもしれないね。losel-oseとか言わない。


個人的にすごく面白いのはこうした旧2chにあったような古い『嫌韓』な人たちって、もちろん例外や別の意見はあるとしても、韓国の反応に対して単純に怒りを表明するというよりも「いいぞもっとやれ!」と煽る所にあると思うんですよね*1
それは間接的には日本政府の反撃を煽るという意味があるものの、むしろ直接的には韓国の行動を煽るという意味でより強く。
(彼らが考えるところの)韓国が韓国らしい行動を「正しく」とることが日本の世論にどのような影響を与えるか、正しく確信している。
もちろん露悪的に危機を煽っているという見方もできるでしょう。。
それは、2002年のワールドカップから始まったとされる彼ら彼女らのネット上の『嫌韓』トレンドにおける「韓国を知ればみんな韓国をキライになるに違いない!」という素朴で歪な願いとして。





だから昨今の情勢に影響与えた最近のニュースである、レーダー照射も、天皇土下座発言も、徴用工問題においても、伝統的右派にあるような「けしからん!」という声だけでなく、むしろ「いいぞもっとやれ!」と彼らは叫ぶことになる。
韓国人の日本に対する好感度は上昇、いっぽう日本人は...... | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
日本の韓国に対する好感度は下落 韓国の日本に対する好感度は上昇 - ライブドアニュース
韓国世論調査:韓国に対する好感度、日本は最低_中国網_日本語
何故ならそうした韓国政府の行為が日本の世論にどのように影響を与えるのか、彼らは確信しているから。
やっぱり竹島慰安婦問題がメインだった頃には無かったトレンドだと思います。
かくして、まさに嫌韓という限られた一部でしかなかったトレンドは、少なくとも日本の世論において概ね『歴史の正しい側』に立つことになった。


韓国への「反発」ではなく「扇動」へ。
いつからか、こうなってしまっているのはとても面白く興味深い構図だと思います。
【独自】韓国の“ホワイト国”除外について 国の意見募集に98%「賛成」 (テレ東NEWS)
一部ネット上だけにあった『嫌韓』が、その程度の差はともかくとして、しかし多かれ少なかれ日本の世論に共有されるようになった現状。
もちろんそれをアベセイケンの責任にすることはできますけども、一方でそれを望んでいる人がいる以上それを完全に無視することもできない。トランプさんも、文さんも、そして安倍さんも民主主義国家の政治家として正しい振る舞いではある。故に外交政策は内政を反映すると言われているわけで。


かつて嫌韓ネトウヨと罵られた彼ら彼女らは、少なくともこの現在の状況を見る限り、歴史の流れを先どっていたのか?
あるいはこの「韓国離れ」はやはり一時的なトレンドでしかないのか?


みなさんはいかがお考えでしょうか?

*1:当時からも嫌韓からの派生として『笑韓』というのはあったりした。故にただ怒るのは素人であると。