目立ちすぎて真っ先に死亡した例

この前の日記*1で書いた、オバマさんの医療保険改革法の成立のある意味立役者な人のその後の話。
実はこれ先週から書こうと思っていたけどタイミングを逃してお蔵入りモードでした。けど先日WSJの日本語記事に折角掲載されてたのに気付いたので。今時一週間前の記事で許されるのは小学生までとか許してください。


/ WSJ日本版 - jp.WSJ.com - Wsj.com
さて、賛成219:反対212の7票差で勝利した保険改革法案の、その7票を土壇場でオバマさんと動かした人が結局引退するらしい。
あの時彼はいってしまえば、土壇場まで粘ることに事によって自分の票の価値を吊り上げ、そして最後の最後でオバマ大統領に自分のグループの7票をに高く売りつけた。

 米ミシガン州選出のストゥーパク下院議員(民主)は9日、11月の中間選挙に出馬しない方針を明らかにした。同議員は医療保険制度法案の採決に当たり、中絶を保険の対象にするか否かをめぐる大論争の中心にいた。

 同議員は中絶反対派だが、中絶に関して厳しい制限を法案に盛り込むよう民主党員に強いた上、結局は当初自らが求めていたよりも制限を弱める文言を受け入れたため、反対派と賛成派の両方から敵視された。ただ、同議員は、民主党の両陣営からの攻撃は決定に影響していないと強調している。

/ WSJ日本版 - jp.WSJ.com - Wsj.com

なんだろうこのよくある状況は。つまり、裏切り者は結局両陣営から嫌われる的なオチ。


これも以前書いた気がするけど、確かにアメリカの中絶の賛否に関するものはすごいものがある。勿論その要素は多分にあるんでしょう。それを取引の材料にしたからこそ、彼は叩かれたと。
しかしどちらかと言うとこのストゥーパクさんバッシングの根底にあるのは、結局、オバマさんの医療保険改革法に対する不信感なんですよね。だからこそ、その立役者となった彼はティーパーティ運動などからすごい勢いで叩かれた。故に仲間の人もこんな事も言っちゃう。

 民主党の選挙活動を主導するクリス・バンホーレン下院議員(メリーランド)は「もやが晴れ、医療保険制度改革法に盛り込まれている内容を知るに従い、国民は同法に好感を持つ」と強調。「国民は自分や家族が受ける具体的な恩恵を認識するにつれ、同法を好きになる」と訴えた。

/ WSJ日本版 - jp.WSJ.com - Wsj.com

なんていうか語るに落ちてる気がします。結局の所、少なくとも今現在、多くのアメリカ人はそれに対して不審の目を向けている。
そうして両側から叩かれた彼は引退表明をするに至ったと。次の選挙に勝てそうにないから。まぁなんていうかちょっとやり過ぎましたよね、という感じです。もうちょっと大人しくやっておけばこんな事にはならなかったかもしれないのに。悪目立ちし過ぎて引退とか泣けます。まぁ正しい民主主義の作用とは言えるんですけど。
日本なんて以下略。