抑止の実践例

ということで北朝鮮の魚雷という結論が出てしまったらしい。
哨戒艦沈没、北朝鮮関与の「決定的証拠」発見と韓国メディア 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100518/kor1005181913007-n1.htm
実際ここまで言い切るのは予想外という感じ。


さて置き、今後こうした事を起こさない為に、我々はどう圧力を掛けるか、あるいはどう融和を図るのか考えなくていけない。
最初の一歩は、大使の引き揚げなどの表向きの国交の疎遠化、次は安全保障理事会への付託、次は経済制裁、こうしてエスカレートしていく先に一体何があるか?
早期に対応すればするほど最終的な被害や犠牲を少なく出来る可能性は常に存在する。後になってからしたり顔で「何故もっと早く対応しなかったのか」と批判する人は絶対に居る訳だし。しかしそれでも「一発だけなら誤射かもしれない」と一部の人は消極的になってしまう。そのセリフ自体はギャグでしかないものの、確かにその懸念は正しい部分もある。私たちの対立の究極的な終着点は、まぁ一般に戦争しかないのだから。
今現在、韓国と北朝鮮の関係はどの段階まで進み、あとはどんな選択肢が残されているだろうか。


とまぁこんな風に理屈だけで考えられたら、世界はもっと平和になるかもしれない。逆に思う人も居るかもしれない。
しかしそれでも、どっちみちそんな風には絶対にいかない。私たちはもっと感情で動いてしまう生き物だから。それは大衆になればさらに強く出る。その合理性よりも、もっと気持ちのいい結論を求めてしまう。北朝鮮に魚雷攻撃を受けた韓国の人々に向かって「今回は我慢してね」と言った所で何が起きるか、彼らの感情はその後どこへ到達するのか。暴れちゃいますか?
効率だけ考えても、感情だけ考えても、どちらか片方だけでも意味が無いと。この次にある悲劇を防ぐ為に、両者を考えた上で、結論を出さなくてはいけない。


いやもう人間てすごいめんどくさい奴らですよね!