女は高収入を求め、男は若さを求めた

たまにははてなーらしく婚活とかその辺のネタ。
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/business/n_book2__20100615_23/story/20100615jcast2010268688/
『格下婚』 を狙う女性が増加!! 女性 「自分が経済的な権力者であることによるストレス・フリー」:ニュー速VIPブログ(`・ω・´)
痛いニュース(ノ∀`) : 収入少ない「格下クン」との「格下婚」狙う女性増加中 - ライブドアブログ
結局の所、彼女たちが本当に勝とうとしているのは結婚や男性相手じゃなくて、「結婚による女性の間での格差」に勝とうとしている。より良い結婚をやってやろうと。より良いダンナを選んでやろうと。「つまり今私たちが見ているのは壮大な内ゲバです」とか「人はより似ている物に対抗心を抱いてしまうんですよね」というオチだと昔書いた日記とほとんど一緒なのでさて置くとして、もう一歩先に進めたお話。
彼女たちのそうした素朴な願いと努力が行き着く先は、悲しい事に、より大局でのマイナスにしかなってないと思うんです。

内ゲバが周囲に与えた影響

以前から言われている強烈な「婚活」は大抵の場合、女性のエゴが丸出しだとか、現実が見えていないとか(主に男性から)色々批判されてきた。
といっても男性の僕から見てもそう望む事自体は理解できなくもない。しかしそんな女性の「あけすけ」な願望を晒してしまう事はつまり、男性側にもそうした事を正当化させてしまう理由にもなってしまうわけで。そうなると女性が男性に求めてきた広義の「パワー」に対して、同じく古今東西現在に至るまで男性が一般に女性に求めてきた普遍的な価値は何なのかと言うと、ぶっちゃけてしまえば「若さ」になる。
身内の競争に勝とうとした女性は「高収入」をより求め、それを見た男性は代わりに「若さ」をより求める。
これは正直すごい不公平な取引ですよね。だって男性の収入は(勿論例外はあるにしても)まぁ概ね全体として見れば男性の年間の収入は歳を経るごとに上がっていくのに対して、逆に女性は年を経るごとに若さを失っていくわけだから。
こうした状況下で、どちらが実は優位にあるのか、は考えるまでもない。


結果論ではあるんだけど、そんな「あけすけな願望」は本来晒すべきではなかった、と言うことは確かにできる。つまり戦術の失敗だと。しかし一部の彼女達は自分達身内の中での争いに勝とうと必死になっている結果、知っているのか知らないのか、より大きな戦いで不利に陥っていると。
より高い収入を求める態度に対して、より若い事を求める態度を責めることができるだろうか? 
彼女たちのようにあけすけに表に出すならともかく、男性たちが隠しながら心の中でそう強く望む事を責めることができるだろうか?
もし女性たちがそんなあけすけな態度を取ればそれを見た男性たちがどんな選択肢を取るのか、という事を考えるべきだったのに。上記のような悲しくなる逆相関関係なんてものは、愛とか運命とかそんな奇麗事の仮面の下に隠しておくべきだったのに。


しかしそれでも彼女達は不幸な「一方は年々不利になり、一方は年々有利になる」争いを始めてしまった。で結果として、上記引用先みたいなことになってしまうと。戦略的な問題はともかく戦術的には他にやりようはあったはずなのに。
悲しい人間のサガで内ゲバに走ってしまったせいで。