ホメオパシーが近くに感じた瞬間

普通の反応として、まったく理解の範囲外・常識外という意味での既知の外という印象を受けるものを目にした時、それが真に正しいのか間違ってるかはともかくとしても、まぁ人間は本能の一つとして当然恐怖に近い戸惑いを抱いてしまうわけではあります。何かまったく理解のできないカルト的な宗教を信仰する人を見る目に近い。
個人的にはその一つとして少し前から流行ってるホメオパシーがそれに近いんですよね。それを信じている人達自体はそれはそれで幸せなんだろうけど、端から見るとまったくの認識範囲外という既知外というか何故そうなるのか理解できない。なので何か根源的な恐怖を抱いてしまう。
見たことのない未知の何かや、あるいは先の見えない暗闇に。



で、有名どころのNATROMのブログさんでこういう話を見たわけです。
2010-08-10

また、報酬を得て他人を「治療」していれば、損害賠償のリスクもある。けれども、何百万円も出して資格を得た以上、彼らは容易にホメオパスを辞めるわけにはいかない。「てんかん(癲癇)と生きる」というブログの■今ホメオパシーから離れつつある人たち。「私はこれから一体どうしたらいいのだろう」の声。というエントリーでは、いったんホメオパシーにはまった人が、ホメオパシーから離れることの困難さが論じられている。「ホメオパスになるために費やしたコスト」が、その困難さの理由の一つとなるだろう。

2010-08-10

あーすごい良く解ります。ありますよね、「埋没費用の効果」とか「コンコルド効果」とか。

  • 埋没費用(サンクコスト)
    • 埋没費用(まいぼつひよう)ないしサンク・コスト (sunk cost) とは、事業に投下した資金のうち、事業の撤退・縮小を行ったとしても回収できない費用をいう。
  • コンコルド効果
    • ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが損失につながるとわかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資をやめられない状態を指す。埋没費用の別名。


なんというかすごく一気にホメオパシーはまった人びとが身近に感じます。うんうん、そういうことあるよね、ここまで金突っ込んだんだから「わかってても後にはひけねぇよ!」感。ネトゲとかパチンコとか株とか投資とか箱物事業とか。
まったく理解できない教義を持ち出されるよりはよっぽど解りやすいお話です。まぁダメな所を単に解りやすく説明されただけなので、懐疑の目が生暖かい目に変わっただけで大して変化はないわけですけど。