「正義」とか言い出さなかったのが唯一の救い

ということで尖閣ビデオ流出のあれ。


尖閣ビデオ流出か、ユーチューブに6本投稿 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News

【11月5日 AFP】(写真追加、一部更新)尖閣諸島(Senkaku Islands、中国名:釣魚島)沖で起きた中国漁船と海上保安庁(Japan Coast Guard)巡視船の衝突を撮影したとみられる映像が、5日早朝までにインターネット上に流出した。関係当局は対応に追われている。

尖閣ビデオ流出か、ユーチューブに6本投稿 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News

いやもうなんか気の抜けるお話ではありますよね。唯一の救いは某ウィキリークスさんの時*1のように、「正義」だとか「人権」だとかビデオを流出させた人が言いださなかった点。その点だけはウィキリークスさんよりまだマシだとは言うことはできる。お互い低レベルな話ではあるのが泣けますが。


そもそもただでさえこうした方法はなんかもう法治国家として色々ダメ過ぎるのに、「愛国心に燃えた憂国の士です」とか言い出してたらもう大変なことになっていたでしょう。というかむしろもう、直接馬鹿なことを言ってもらったほうがマシだったかもしれない、その後の馬鹿みたいな盛り上がりを抑制する為には。そこまで計算してわざと言っていなかったのなら大したものだとは思うけれども。
確かに原因としてある当初の日本政府の対応はほんともうグダグダだったわけだけど、当たり前の話として、しかし今回のビデオ流出が正当化されるかというと全然話が違うわけで。造反有理とか愛国無罪とか、お隣の国の馬鹿にしてたアレ。仮にこんな事を認めてしまったら、将来もずっと、こうした不法なやり方がまかり通ってしまう。私たちはそれを前の戦争の時学んだんじゃなかったのかと。


少し前の警察の対テロ情報と合わせて、まぁ起こってしまった事はどうしようもないので次への教訓として、情報管理うんぬんを法整備でも何でもしっかりやればいいんじゃないかと思います。ほら、今なら反対する人もそんな居ないでしょうし。