「ワシントンにとって恥ずべき日」←ここまでテンプレ

約束されていた敗北。



米上院、銃規制法案を否決 オバマ大統領「恥ずべき日」と非難 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News
銃規制法案は否決されてしまったそうで。いやぁ身内の民主党からもきっちり反対が出ている辺り、元々勝ち目の薄い戦いではありましたよね。

 法案の否決を受け、ホワイトハウス(White House)で記者会見したオバマ大統領は、「ワシントンにとって恥ずべき日だ」と述べ、銃のロビー団体に屈した上院議員らを非難。銃規制を目指す努力を続けていくことを約束した。

米上院、銃規制法案を否決 オバマ大統領「恥ずべき日」と非難 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News

『銃規制』議論によって追い詰められるオバマさん - maukitiの日記
事件当時の日記でも書きましたけど、結局のところ事件(および世論)によって「追い詰められた」結果、こうした勝ち目の薄い勝負へと望まなくてはならなくなってしまったオバマ大統領、という見方がやっぱり正しいのではないかと思ったりします。僕にも予想できていたんだから、まさに票読みの当事者であるオバマさんが解らなかったはずがない。だから案の定負けてしまった、というだけ。
もちろんNRA(全米ライフル協会)の強力なロビー活動があったのは間違いないでしょう。問題なのは、その力学に対抗するだけの(現実的な)パワーを持ったロビーが居ないということでもあるんですよね。規制反対の側はそれこそ金と時間を使ってでも反対するけれども、しかし規制推進の側にはそれだけの「犠牲=リソース」を払ってでも規制推進をしようという覚悟のある団体が――少なくともNRAに対抗できるというレベルでは――存在しない。
故に乱射事件の直後などは一時的に運動は盛り上がるものの、しかし時間が経つとこうして見事に負けてしまう。
一時の熱情に流されず冷静な判断をした、という見方も出来てしまうのでそういう言い方をするとアレですけども、オバマさんはその意味で今回の結果に「安心」してもいるのかなぁと。むしろこれで勝っていたらビックリ仰天で、それはそれでまた別の問題を引き起こしてしまうわけだし。



ということで、如何にも政治的アピールに見えてしまうこの「かわいそうな子供」の演出は、規制推進の為の政治利用というよりはむしろ、案の定負けてしまったことについてのオバマさんの「政治的ダメージの緩和」という面の方が強いのだろうと思います。がんばったけど無理だったよもうゴールしていいよねアピール。
まぁどっちがマシなのかと言われると困ってしまいますけど。