だってサラリーマンですし

「職業に貴賎はないに決まってます!」なお話。


そのとき、記者は......逃げた | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
「続きは有料版で!」という記事なんですけども面白かったので少しだけ。

これまで、日本には外国メディアに対するある種の尊敬の念があった。ジャーナリズムの理想とあがめ、その権威に頼ることさえあった。新聞などが日本に関する論評を求める際、今でも頻繁に「米紙ワシントン・ポストによると......」といったくだりが登場する。

 東日本大震災で、その神話は崩れ去った。この未曾有の大災害において、残念ながら多くの欧米メディアは本来果たすべき使命を全うできなかった。ニュースを報道する側がニュースにのみ込まれてしまい、冷静さを失ってしまったのだ。...本文続く

そのとき、記者は......逃げた | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

そんなこといっても結局の所、彼らだって(一部のフリーな人びとを除いて)その殆どがサラリーマンなわけです。幾ら命を張った所でもらえる給料には変わりはない。そりゃだったら逃げるのも当然ですよね。私たちだって会社の為に自分の仕事の為に「命を捧げる覚悟」がある人なんてそこまで居ないんだから。マスコミだけが特別なんて話は当然ない。
つまるところ、以前も書いたお話ではあるんだけど、

「記者はいつも選択を迫られる。労を惜しまずネタの裏を取るか、人から聞いた話をそのまま書くか。いずれにしても給料は同じなのだ。」

今後は一部マニア向け商品です - maukitiの日記

なのだから。それは日本のマスコミであろうと欧米のそれであろうと、やっぱり何も違いはない。


さて置き、この記事で真に面白いのは「日本には外国メディアに対するある種の尊敬の念があった。ジャーナリズムの理想とあがめ、その権威に頼ることさえあった。」の部分ですよね。
その『ジャーナリズム』という理想が尊く価値のあるものだと宣伝してきたのは、まさにそのジャーナリズムの理想を目指す彼ら自身なわけで。彼らは手前味噌にその理想の素晴らしさを自らの立場を使って私的に喧伝し、そして今勝手に幻滅している。
それは端から見れば、まぁなんというかおつかれさまです、という感想しか出てこない。