コートジボワールの証明するもの

民主化運動の可能性の一つのお話。


コートジボワールの日本大使公邸、襲撃される 大使ら無事救出 写真4枚 国際ニュース:AFPBB News
そういえば何かもう色々ありすぎてスルー気味なんですけど、コートジボワールもアレなんですよね。で、日本の大使公邸まで襲撃されて瞬間的に大盛り上がり。

仏大使館によると、日本政府と国連(UN)の要請を受け、仏軍特殊部隊が岡村大使らをヘリコプターで救出、現在はアビジャン南方ポールブエ(Port-Bouet)にある仏軍の拠点に退避した。同大使館の情報では、日本大使公邸の屋根の上にはバグボ派の部隊が武器を取り付けてあった。

コートジボワールの日本大使公邸、襲撃される 大使ら無事救出 写真4枚 国際ニュース:AFPBB News

フランスすごい。ありがとうフランス。ちょっとリビア関連で馬鹿だと思っててごめんなさい。


コートジボワール戦闘激化、仏軍が主要空港を掌握 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News
仏軍と国連部隊、バグボ氏拠点を空爆 コートジボワール 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News
結局の所、公正な普通選挙をやるだけじゃ、何にも解決になっていないんですよね。重要なのは、その投票結果がどうなろうとも受け入れようという、それを利用する人びとの認識でしかない。だって幾らやったところで、今回のコートジボワールのように、それを幾らでも後から結果をひっくり返す事ができるんだから。権力や暴力によって。
民主国家に生きる私たち日本や欧米各国では、選挙で決まったらならば仕方ない、とほとんど何の疑問もなく「諦める」ことができるけれども、しかし彼らはそれができない。それが許されると思っている。


まぁなんというか、このコートジボワールの現状を見ると、最近の中東や北アフリカで騒がれてる『民主化』って大変そうだよなぁと改めて思いますよね。それらを楽観視することはやっぱりできない。民主化によって対立が激化した例*1は幾らでもあるんだから。
といっても「人が死ぬから民主化を目指すべきではない」なんてことは当然言えないし、でも「民主化の為なら人が死んでもいい」とばかりに彼らの内戦状態を煽ることもできるわけがない。まぁ世の中には民主化を金言名句としてそんな風に煽る人も結構居るんだけど。


現在のコートジボワールの内戦が証明していることは、今の中東や北アフリカで騒がれていることの「将来起こりうるかもしれない可能性の一つ」なんだから。