「首相がすぐ代わるのは国益にとってマイナスだ」と仰っていたひとたちへ

お元気ですか? 望んでいた総理の椅子にしがみつく方が出てきたようで、念願かなってとても喜ばれていることだと思います。マスコミその他では辞めろ辞めろの大合唱ですけど。
「辞める」って言うと、「辞めるな」って言う。「じゃあ辞めない」って言うと、「さっさと辞めろ」って言う。こだまでもダチョウでも何でもありませんね。そんな美しい国日本。


国会:8月末まで70日会期延長へ−首相退陣、法案成立は不透明(2) - Bloomberg.co.jp
紆余曲折ありましたが無事に延長が決まったそうで。おめでとうございます。
ものすごい批判されていますけど、個人的にはまぁ別に続けてもいいんじゃないかって思います。だって辞めた所で次の人が今の人よりもマシであるなんて保証はどこにもないんだから。そうやって「チェンジ!」を繰り返してきた結果が今の現状なんじゃないのかと。いい加減チェンジのし過ぎでこわいおにいさんやってきても知りませんよ。


さて置き、なんか権力の座にしがみつくことが殊更に珍しい事態のように言われていますけど、過去からずっと現在に至るまで、世界共通なのは「権力者はそのイスにしがみつく」ということなんですよね。だからその意味で、彼はまさに、権力者として正しい振る舞いをしている。むしろ「すぐ辞める」なんて方が基本的には少数派だったりするわけです。まぁ確かにそれは良く言えば責任感の表れでもあり、そして同時に「権力への意思」でもあるんですよね。


ともあれ、その是非はともかくとしても、こうして前例はできてしまったわけであります。最早問題は今の彼ではなく、後に続く人たちです。一体どういう選択肢を採るのでしょうね? 
そしていつか私たちもそんな「すぐ辞める」時代を懐かしむ時が来るんでしょうかね?