「国から戦士を失くせば平和になるのですか?」「いいえ、違います、道になるのです」

「雪が溶けたら何になる?」調で是非。もしくはフルーツバスケットっぽく。


村ぐるみで男の赤ちゃん殺害、部族戦争止めようと10年間 パプアニューギニア 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
うわーすくえないはなしだー。おわり。

 女性たちの話では、戦士となる男の子が生まれなければ、戦争に参加する男の数が減り、部族戦争そのものがなくなるとの考えから、村の女たち全員が約10年前、生まれた子が男児だった場合には例外なく殺すことで合意したという。

村ぐるみで男の赤ちゃん殺害、部族戦争止めようと10年間 パプアニューギニア 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

けどまぁ彼女たちが殊更に悲劇的で純粋なのかというと実際そうでもありませんよね。この話を見て最初に思ったのが「うちの国をはじめ世界中にこんなこと言ってる人いるよなぁ」です。
戦争をなくすためには軍隊がなくなればいい! 的な人びと。えーっと、うん、そ、そうだといいね。結構世界中のどこにでもいますよね。『戦争』という言葉を国語辞典から消し去って欲しいなんて子も居ましたよね。「戦争を無くすためには敵が全滅すればいい」のと何が違うのかと聞かれるとやっぱり困ります。他にはアメリカが居なくなれば世界は平和になるとか。核兵器がなくなれば世界は平和になるとか。結果的に失敗しても、きっとそのほとんどが涙ながらに語るんでしょう、「こんなはずじゃなかった」「仕方なかったんだ」と。


ということで、そんな悲劇的な彼女たちに何か掛ける言葉があるとすれば、「私たちの歴史が教えるところによるとそれは正しい方法じゃありませんよ」とこれまで繰り返してきたように教えてあげるのがよろしいかと思います。

「ベルギーは道ではない。国だ。」*1

アルベール1世 (ベルギー王) - Wikipedia

あるいはエチオピアとかでも可。

*1:第一次世界大戦に際してベルギーは中立保持の姿勢を採っていたものの、ドイツ軍がベルギーの中立を犯して領内の通過を実施した際に述べられたお言葉。