怪物と戦う者は、みずからも怪物とならぬように心せよ

「汝が久しく深淵を見入るとき、深淵もまた汝を見入るのである」なお話。


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まぁなんというか中国さんからこんなこと言われるともんにょりした気分になってしまいますよね。けどそれなりに私たちにも耳の痛い話じゃないかなぁと。
しかしあれです、少し前に盛り上がってた『韓日戦』表記の時にも思ったんですけど、韓国や中国のネタにものすごい感情的に反応する人とか、こうした構図ってあまりに彼らに対抗しようとし過ぎて、彼らもまた同じ怪物になっている様にも思うんです。
確かに相手のそうした行為はアレだとは僕もかなりの部分まで同意しますけど、しかしだからといってこちらも相手のやり方に合わせる必要もないわけで。おそらく当然そうした事も多くの人は理解しているんだろうけども、しかし余りにも長く彼らを見すぎてしまっていて、気付かないうちに自分たちも影響を受けてしまっているんじゃないのかと。
例えば『韓日戦』表記の問題にしても、(もちろん全く反発するべきではないとは言いませんけど)あのものすごい反発ってやっぱり彼らの影響を知らず知らずの内に受けてしまっているんじゃないかと思うんですよね。だっていかにもあちらの人びともこうしたことにこだわりそうじゃないですか。あの懐かしのサッカーワールドカップのアルファベット順表記で燃え上がってたあの時の彼らと。


その意味で、勿論反発を覚えること自体は否定できないし、またそれなりに理解も出来るんだけど、しかしだからといってその振る舞いまで彼らと同じ所に合わせなくてもいいんじゃないでしょうか。
そうなってしまうと端から見て「怪物と怪物」の争いにしか見えませんよ、と。