アメリカさんちの賢者モード

どうやらオキシトシンというホルモンのせいらしいですよ。それとは全く関係のないお話。


ロムニー氏が2連勝、米大統領選共和党予備選 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
ということでロムニーさんが地形効果抜群のニューハンプシャーでも完勝だったらしいです。

 開票率約70%の時点でロムニー氏は38%を獲得しており、勝利は確実とみられている。2位はロン・ポールRon Paul)下院議員で24%、3位はジョン・ハンツマン(Jon Huntsman)前中国大使で17%をそれぞれ獲得している。

ロムニー氏が2連勝、米大統領選共和党予備選 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

まさかのポールおじいちゃんがとうとう二位に。一体なんでこんなことに。やっぱりそれはアメリカの国際主義の後退とか、あるいはオバマ政権への(大きな政府)への反発とかあるんだろうなぁと。まぁ今更ではありますけど、元々そのどちらにしても危惧されていた事態ではあるんですよね。国内政策においてはオバマさんががんばればがんばるほど、逆にポールさんの人気は上がっていく。
ユーゴスラビアの続きとしてのリビア - maukitiの日記
そして上記日記でも書きましたけど、それこそ冷戦以後からずっと懸念されていたアメリカの『海外からの撤退』という根強い思想であります。冷戦の後ずっとそれは続いていたものの9・11からの対テロ戦争によっての熱狂で後退し、そしてその対テロ戦争の熱狂が終わった後の、そしてオバマさんの熱狂以後の賢者モードによって、より大きな揺り戻しを生んでしまっていると。


そんな一部のアメリカ人たちの考えをかなりの所まで最も適切に代弁しているのが、小さな政府主義で不介入主義者たる保守の中の保守であるポールおじいちゃんであるのでした。おじいちゃん今は21世紀ですよ。200年ばかり生まれてくるのを間違えてしまっていますよ。
ともあれ、まぁ確かにオバマさんのこれまでのぐだぐだと、そしてテロ戦争に疲れた人たちがそんな彼を支持してしまうのも理解できなくはないんですよね。
それこそ『小さな政府』と同様にアメリカ建国の父たちが繰り返し訴えていた「最終的に自国に害となって帰ってくるのであれば、アメリカはなぜ遠い外国で問題に巻き込まれなくてはいけないのか?」というかつてのアメリカにあった基本思想。確かにその考えは現代においても一定の賛同を集める論理ではあるのでしょう。熱狂が冷めた後に急速に興味を失っていく人たち。
そんなアメリカさんちの賢者タイムについて。


まぁ僕としては『自由貿易主義』と『不介入主義』なんて、19世紀までならともかく、現代世界では完全に相反すると思っているのでポールおじいちゃんは限りなくネタだとは思っているんですけども。