中国情勢は複雑怪奇

元ネタの歴史背景にあわせて、china情勢は〜、と書こうと思ったけど各所に配慮して中止されました。


〔焦点〕中国、最高指導部交代めぐるドラマ第2幕へ 党大会控え対立激化| マネーニュース| 最新経済ニュース | Reuters
軍機関紙は再び胡錦濤支持を宣言、専門家「激戦の前夜」
ということでしばらく前から報道の少なくない割合を占め続けている中国さんちのごたごたのお話が第二幕に突入だそうです。元々、薄煕来さんによる(良くも悪くも)第二次文革だのと云々されていて、やっぱり色々権力闘争があるんでしょう。我らが日本にとっても長期的には――一部の方々から騒ぎすぎだと批判されがちな――北朝鮮のロケットだのなんだのよりはよっぽど重要な問題であると言うのはその通りであります。
でもまぁそんな中国さんちの権力闘争については『配慮する』が基本的なポジションである私たちのそれに期待されても困ってしまいますよね。配慮ってコワイ。

 大方の報道は、今回の失脚劇を単発的なものとは見ていない。一部には、今回の事件がこれから本年10月までに予想される一連の共産党内権力闘争の始まりに過ぎないとする見方もある。

 恐らく、その通りなのだろう。筆者にはそうした見方を否定するだけの材料など持ち合わせていない。

権力闘争に懲りない中国、薄熙来事件は想定内 夫の失脚に一役買った谷開来~中国株式会社の研究(158)(1/4) | JBpress(日本ビジネスプレス)

ニュースとして一応適当には追ってはいますけど、ぶっちゃけよく解りません。おわり。


ともあれ、個人的には王立軍さんの亡命騒ぎの後あっさり沈静化して地下に潜っていくんだろうと思っていたら、こうしたことが決定的に公に語られ表面化している辺り、何気に中国も変わりつつあるのかなぁと思うところではあります。本来は水面下で推移してきたそれが『大衆運動』対『大衆運動』という属性を得た結果、見事に水面下では済まなくなってしまっていると。

 だが、元当局幹部の改革派によるエッセイを掲載することで知られる北京の雑誌「炎黄春秋」編集長の呉思氏は、その他の最高指導部ポストをめぐっては意見の隔たりが大きくなる可能性があると指摘する。

 「最高指導部の選定方法は確固たるルールが決まっていない。古いルールでは時代遅れであるし、新たなルールも機能するか分からない」としている。

〔焦点〕中国、最高指導部交代めぐるドラマ第2幕へ 党大会控え対立激化| マネーニュース| 最新経済ニュース | Reuters]

まぁそんな今更なことを言われても困ってしまいますよね。ルールが確固としたものではないからこそ、故にこれまでの多くの共産党独裁政権の国々では漏れなく熾烈な権力闘争の歴史があったわけで。特に旧ソ連なんかでは権力の交代がある度に、前政権に対する強烈な総括と再定義が繰り返されてきたのでした。
そうした避けようのない権力闘争はやっぱり長期的にそうした国々の政権運営に悪影響があった中で、これまでの中国は偶に失敗しながらも概ねとしては、経済政策と同様それなりに上手くやってきたのかなぁとは思います。
しかしそれが薄煕来さんの更迭を契機として終わりつつあると。文革以来曲がりなりにも安定飛行を続けてきた中国政治の平穏の、終わりの始まり。