最大多数による世界平和

やっぱりこの辺りが今後の世界における日常風景となっていくのかなぁと。


国連停戦監視団、攻撃受け虐殺現場に入れず 事務総長はシリア大統領を強く批判 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News
シリア虐殺の村に満ちた「血と悪臭」、国連監視団が現場入り 西側は制裁要求へ 写真7枚 国際ニュース:AFPBB News
ということで尚も続く「虐殺なう」なシリアさんちであります。いやぁひどいお話です。でもまぁ結局のところ誰もが望んでいる現状ではありますよね。中国やロシアは反対するし、欧米やアラブの人たちは(それどころじゃないし)強引に押し切ってまでやる気もない。そうして国連はぐるぐる同じ所を回り続けている。
先日の日記『アラブの春』が最後に辿り着いた場所 - maukitiの日記でも書きましたけど、理性的な私たちが最大限の妥協と譲歩を重ねた上で、しかしその上で見捨てざるを得ない人たち。世界における「99%が望む平穏」の側に入れなかった人たち。見事に1%の側に入ってしまった人たち。ほんと運が悪かった以外に言い様がありません。
http://japanese.ruvr.ru/2012_04_28/73204895/
シリア・イランへの介入に反対…上海協力機構 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
CNN.co.jp:米国民の60%、シリア騒乱停止の介入は不必要 世論調査
かくして(能力を持つ)世界中の誰もが「介入する気はない」と口を揃えることになると。いやぁ素晴らしいです。ユーゴでもソマリアでもアフガニスタンでもイラクでもリビアでも、それに批判していた人は少なからず存在していたわけで。「他国へ武力を持って介入するなんてもっての他だ」確かにその通りであります。暴力を止めるために暴力を用いるなんて本末転倒もいいところですよね。人間はバカだなぁ。そしてより賢く理性的であろうとした結果、そんなバカなことを放棄してみせた現在のシリア。
まさに現代世界における最大多数の人たちが望んだ平和の申し子であります。そのスキマにある、見たくない絵については見なければいいわけだし。


冷戦時代ともポスト冷戦構造とも対テロ戦争のそれとも違う、現代における新しい平和のかたち。平和ってすばらしいですよね。