反原発のみなさまの投票先

多分に余計なお世話な話ではありますけども。


原発再稼働に抗議するデモ、都内で続く 写真8枚 国際ニュース:AFPBB News
そういえば反原発な皆さまがデモやっていたらしいです。まぁ四万五千だか一万数千人だかは解らないですけど、それなりに人が集まったそうで。おつかれさまです。報道されて良かったですね。


さて置き、実際ものすごい余計なお世話な話ではあるんですけど、では、一体『反原発』な彼らは次の選挙でどこに投票するつもりなんでしょうね?
少なくともこれから大体一年の間に、次の日本政治の四年間を決める重要な選挙が迫っているわけで。まぁもちろんデモも好きなだけやればよろしいかと思うんですけど、しかし、やっぱり民主主義政治に生きる私たちにとっては投票こそが、意思表明の最も重要な一つであります。
彼らは「生命の危機に晒されている」として、脱原発を最も優先させるべき急務であると訴えているわけです。まぁそれは一つの考え方としてあってもよろしいのでしょう。個人的にはいかがなものかと思いますけど、それも確かに一つの投票基準ではあります。原発で俺たちの生命がヤバイ。ならば当然、その「最優先」だからこそ彼らは反原発という属性こそを唯一の基準として選ぶことになるのでしょう。だって生命が掛かっているんだから。


繰り返しになりますけど、それで反原発な人たちは一体どの党に投票するつもりなんでしょうね?
自民党は論外として、もう一方の民主党にしても菅さんの個人プレーで反原発は一見進んだように見えてしかし結局は個人プレーでしかなく民主党総体としてはあっさり覆されてしまった。ドイツなどのように『緑の党』なんてものまだ日本にはありませんので、となると二大政党以外の社民*1や共産の脱原発コンビでしょうか。うわぁ……。


近い将来、「反原発だから」という理由だけで彼らは一体何処まで泡沫候補に投票する覚悟があるのか、が試されることになると。他人事ながらワクワクしています。日本版『緑の党』も始まりつつはあるらしいですけど、しかし全然話題に上がっていませんよね。ぶっちゃけ反原発な人たちはデモをやって「報道されない!」なんてやっているよりも、そっちの報道がないことを嘆くべきなんじゃないでしょうか。
そんな反原発の皆さまが直面するだろう次回国政選挙――事実上投票先がないこと――について。まぁやっぱりこれも余計なお世話ですね。

*1:といっても旧社会党時代は概ね原発推進のポジションだったわけですけど。