「ドキッ! スノーデン君押し付け合い大会! (暴露的な意味で)ポロリもあるよ!」がついに閉幕

タイトルオチ。見事にババを押し付けられてしまったプーチンさん。


元CIA職員に露が一時亡命許可、米「極めて遺憾」 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News
ということで思ったよりも早く結論が出てしまったそうで。一時的政治亡命の認可。どっちにしろ逃げ場がないのならば、さっさと決めた方がより決断力をアピールできるのでこうして認可期限に余裕を残しての決定だったのでしょう。

これを受けて米ホワイトハウス(White House)のジェイ・カーニー(Jay Carney)大統領報道官は報道陣に対し「極めて遺憾」と述べ、9月にサンクトペテルブルク(Saint Petersburg)で開催される主要20か国・地域(G20)首脳会議に先立ってモスクワでの開催が予定されているオバマ米大統領とロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領との首脳会談を中止する可能性も示唆した。

 これに対しプーチン大統領外交政策顧問であるユーリ・ウシャコフ(Yuri Ushakov)大統領補佐官は、この問題が米露関係に影響を与えるべきではないと述べ、懸念される外交関係上の損害を抑制しようとする姿勢を直ちに示した。プーチン大統領自身は、これまでのところコメントしていない。

元CIA職員に露が一時亡命許可、米「極めて遺憾」 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News

まぁ結局のところ、プーチンさんが仕掛けた、というよりはやっぱり徐々に状況に追い詰められた結果、プーチンさんもこうする以外になくなってしまったのだろうなぁと。
スノーデン君自身は例の飛行機上空通過を拒否されるようにまでなってしまっては最早自発的にはどこにもいけなくなってしまったし、だからといって国外的にも国内的にも「ロシア」がアメリカの言うことを黙って聞くわけにもいかない。かくして追い詰められたプーチンさんはアメリカが激怒するのを解っていて――更に言えば別に亡命を認めたところで大きな利益がないことも解っていながら、しかしその政治亡命を認めないわけにはいかなくなってしまった。
正直な所、事態を愉快に眺めている第三者たちを除いて、誰も得をしない事件だったよなぁと。


一方で、今回の「追い詰められた」ロシアさんとは対照的なのが、それより先にスノーデン君を香港に抱え込むことになった中国さんちの手際の良さというか、外交センスであります。彼らはアメリカに配慮することで国民からの反発があると解っていながらも、しかし、その反発が決定的になるより先にさっさと時限爆弾をロシアに押し付けることに成功している。かくしてロシアさんのターンで見事に爆発し、ご覧の有様に。
いやぁ、なんだかんだで上手く立ち回る国ですよね。