でもそれはうちの日記のネタでもあると。
http://www.eurasiagroup.net/pages/top-risks-2014
ということで毎年恒例ユーラシアグループさんちの世界における『2014年の10大グローバル・リスク』が発表されたそうで。まぁ今年は特別に日本が指摘されなくて良かったよね、ということでひとつ。いやまぁかなり当事者寄りの間接的には見事に1位2位にかかわってもいるんですけど。
1 America's troubled alliances
アメリカさんちの危うい外交政策。特に今日になってゲーツさんの回顧録が話題「オバマ大統領は指揮官を信頼せず」―ゲーツ元国防長官が回顧録で批判 - WSJになっていてタイムリーだなぁと。国家として軸がぶれている。
2 Diverging markets
なんのこっちゃ、と思ったらかんべえ先生のところで解説が。なるほど『Emerging Markets(新興市場)』と掛けてるんですね。新興国における政治的変動。
3 The new China
言わずもがなな中国さんち。といっても特にここで問題視されているのは中国さんちの経済の方、もっと言えば銀行の問題について。まぁ中国がコケると日本経済もやっぱりかなりヤバいので、政治に経済にと大変ですよね。
4 Iran
オバマさんの乾坤一擲の策である核問題協議。でも正直なところ「掛け」であり、ぶっちゃけあんま可能性高くない=60%程度よね、という身も蓋もない指摘。そして仮に成功したとしても、それは必然的に中東地域におけるイランとサウジの争いの更なる激化に繋がりかねない。
5 Petrostates
石油国家。シェール革命あり、上記中東地域での混乱あり、やっぱり今年も大変だよね。
6 Strategic data
バカッターとか大変だよね――ちょっと違うかもしれないけど大体そんな感じ。容赦ない情報収集の是非や、あるいは暴露情報などなど。政府にしろ企業にしろ軍にしろ、それは必然的に大きな政治問題となりかねない。
7 Al Qaeda 2.0
オバマさんは対アルカイダ勝利宣言を華麗にぶち上げたけれども、しかしシリアやイラクでの混乱を見る限りまぁ彼らはやっぱり元気だよね、というお話。政治情勢の混乱につけ込む彼らのやり方は、まぁ昨今の『アラブの春』以後の情勢を見るとそれこそ水を得た魚状態なのでしょうね。
8 The Middle East's expanding unrest
で、そうした事から導かれる中東地域の混乱拡大。主戦場はレバノン―シリア―イラクという辺り。ここにイスラエルが入ったらそれはもうおっそろしいことになってしまいそうです。
9 The capricious Kremlin
ブレブレなロシア。特に国内政策において。そもそもプーチンさんの支持背景にあったのは、あのソ連崩壊後の致命的な経済混乱を石油価格上昇に合わせて「それなりに」建て直したことにあるわけで。でも、最近はそのロシアの経済状況はかなり危うい状態なのでした。
10 Turkey
これまで優等生と見られてきたエルドアンさんは、例のデモ強制排除前後からほぼ一貫して敵を増やし続けている。で、そこに更にシリア国境の問題があるわけで。がんばれトルコ。