「ウワサを信じちゃいけないよ」と貴方は言うけれど、

でも「どうにもとまらない」から仕方ないよね。あるいは再証明される藤崎詩織メソッドの慧眼さ。


「牛肉食べた」うわさで集団暴行 男性が死亡 インド NHKニュース
へーおっそろしいお話だねぇ。ウワサで殺すなんて100年くらい前の日本人のようです。でもまぁぶっちゃけこうした真偽不明情報に踊らされるのって、まさに2015年の現在においてインターネット上ではほとんど毎日毎時間見られる光景でもあるので、やっぱり普遍的な人間の愚かさという言い方もできてしまうのかなぁと。
インターネットで他人を血祭りにあげる人々 | 渡辺由佳里 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
真偽不明の噂で正義感を爆発させる私たち。これまでも何度か日記で『メタ規範』『道徳的攻撃』ネタとして書いてきたスマイリーキクチさんや、如何にも人びとの正義感に訴えるような凶悪犯罪ニュースなんか典型ですよね。
結局、古今東西の人間社会見られる「あいつは悪人だ! 吊るせ!」という構図は、実の所何も変わっていない。


このことが証明するのは、ネット上で起きる炎上劇の後に賢者モードになりながら自嘲するように私たちが匿名化なんかでなにも退化しているわけではなくて、ただただ昔から同じ性質を受け継いでいるだけ。退化しているわけでも、かといって進歩しているわけでもない。
牛を食ったということで血祭りにあげられるインドの人たちも、現代のネット上で不毛な炎上劇と共に生きる私たちも、やはり同じ地平に生きているのだろうなぁ。



こうした構図を根本的に避けられない以上、悲劇を避けるための最も冴えたやり方というのは、根本的に噂をされないような生活を表面上送るしかない。現代社会においてPCは、社会の差別や偏見を守るためだけでなく、むしろ自らの平穏な人生を守るためにもほとんど必須となっている。
つまり、今回のお話をまとめると、藤崎詩織御大のお断りメソッドというのは現代社会を生きる上でも重要ということなのでしょうね。

「友達に噂されると恥ずかしいし……」

人間社会でげに恐ろしいのは「(有象無象の下民たちの)噂」というのを無欠の完璧超人である彼女は解っていたのだろうなぁ、という時事ネタオチということでひとつ。ご結婚おめでとうございます。


ともあれ、まぁ(がんばりすぎるとまた正義感爆発しちゃいそうなので)適度にがんばれ人類。