ムガベがさっさと死ねばジンバブエは救われていたのかな問題

「ザ・アフリカの業」という感じ。



ジンバブエ、ハイパーインフレの悪夢再来か 深刻なドル不足で並行通貨導入、怒れる市民のデモも | JBpress(日本ビジネスプレス)
そういえばジンバブエがまた愉快なことをはじめようとしているそうで。『ボンドノート』って名前はかっこいいよね。007で倒した敵か、落としたヒロインのリストかな。

金融システムに対する新たな信用崩壊は、ロバート・ムガベ大統領の率いるジンバブエ政府にのしかかる圧力をいっそう大きくする。ムガベ氏は1980年の英国からの独立以来、この国を率いており、92歳の今、世界一高齢の指導者だ。

ジンバブエ、ハイパーインフレの悪夢再来か 深刻なドル不足で並行通貨導入、怒れる市民のデモも | JBpress(日本ビジネスプレス)

ともあれ、まぁ一昔前はジンバブエと言えば超インフレの代名詞であり本邦でもしばしばネタにされてきたお国でもあるように、そうした過去の所業を考えれば今回の措置の影響について、ネガティブに考えてしまうのも無理はありませんよね。
――ぶっちゃけバカな独裁者が同じ失敗を繰り返そうとしているのではないか、なんて。
もちろんジンバブエは「自称」民主主義国家でもあるのだし、少し前の憲法改正によって政権交代の可能性がずっと近づいたということもできるので、それを気長に待つ手もあるのでしょう。そういって過去の議会選挙ではムガベさん率いる与党による不正選挙がまかり通ってたわけですけども。そんなことをうだうだやりつつ既に30年。もちろん「正しい」やり方であろう経済制裁や選挙監視なんかも試してみたけれど、何回やっても何回やってもムガベは倒せなかったオチ。


こんなことならさっさとムガベさんを物理的に排除しておけばよかったのにね。いやでも、彼を殺したところでカオスを生むだけかせいぜい第二第三のムガベが出てくるだけだったかも、という意見は悲しいかな正論ではあるでしょう。更に言えばどうせもうすぐ寿命だしね。
しかし、結局はこうした過去の愚行を繰り返しそうなジンバブエを見ていると、まぁなんというかアフリカ問題の救えなさを象徴しているよねぇと。諸悪の根源を倒しても解決しないし、かといって放置しても何も変わらない。


まさに私たちが現在進行形で見ているシリアのように、やはり何もしないのが正解だったのではないかと気付きつつある一方で、こうして独裁者が温存され続ける結果として愚行が繰り返されつつあるジンバブエ。はーまじこのゲームクソゲーすぎでは。


世界が平和でありますように。