『マリー・アントワネット』を読んだ

シュテファン・ツヴァイク(著)の奴。
フランス革命について元々は高校世界史程度の知識しか無かったんだけど、この本で大分印象が変わった。

まぁマリーとフェルゼンの恋物語はさて置き、
フランス革命ってこういう物だったのか、と今更ながらに知ったというか。
こういう事があるとなんという教養の無さなんだと自分にちょっと凹んだりします。

パンが無ければお菓子を食べればいいじゃないbyマリー

最近は最早これが捏造だって突っ込む事自体何か野暮な雰囲気がある。
この有名な科白が意味する所は「全くの認識外にあるものは人は理解できない」とかそんな辺りなのかな。


この頃の貴族達はきっと農民達の生活が理解できなかったし、する気も無かっただろうし。
その意味で現代日本に生きる私達もきっとアフリカ辺りの難民達の生活は理解できないし、恐らく殆どの人がする気も無いと思う。
それを無知と切り捨てる事は簡単だけど、人の認識ってそんな広いものじゃないよね、って思ったり。
こうなるとニュータイプ論が必要になってくる。ガノタガノタ


この本の主役のマリーさんも色んな意味で自他共に認める認識の狭さだけれど、翻ってそれを自分って笑える程なの? とか。

あとマスコミとか

主に下巻とかのフランス革命前後の新聞社の振る舞いが事実なら、マスコミって昔から変わってないんだって目から鱗
それはまぁひどい。ある事無い事! 白だの黒だの(非プリキュア)! あ、最近はもっと色が増えてるそうですね。
マリーさんはまったく無知で浅薄で淫乱で強欲でどうしようもないな! 社会正義万歳!


結局国民国家というか共和制というか、民主主義の生まれから現在までずっとマスコミってこんなもんだったんだなぁ、と。
マスコミの役割は今も昔も大衆洗脳! ちぃおぼえた!