『ファイアーエムブレム 風花雪月』黒鷲の学級編 攻略日記その一(4月~10月)

本編攻略開始。
 
 

ハード・クラシックモード
全員生存
成長吟味なし(あるか不明)
スカウトなし
フリーマップの稼ぎなし
ターン浪費によるボスチク等の稼ぎなし
他プレイヤーからのレンタルキャラなし

 
 

基本育成方針

基本的には各キャラのメインとする武器技能のレベルを授業と実戦で上げて、パッシブを揃えていくことから。授業のもう一枠で指揮か、あるいは転職用サブ武器と兵種専用を上げていく。ただ兵種レベルは毎週のグループでもあげられるのでそっちをまずメインに。
自分はとりあえず初見プレイなのでそれぞれ最初から得意な武器を割り振っていってます。伝統の三すくみはありません(後半の武器パッシブで命中回避補正は採れる)のでメイン武器を偏らせると補給が楽ですけど、、一方でユニーク武器が余りそうなので一応割り振り。
兵種は、「再移動」がある以上騎馬飛行ゲーになるのは読めているので一部例外を除いて基本的には全員乗せるつもりで。でも弓の三マス超の遠距離戦技すんごいつよいから悩みどころ。
概ね「盾役」「騎馬飛行の再移動役」「弓魔法の三マス攻撃」「リブロ―レスキュー役」で編成を割り振ればよろしいと思います。

キャラ評(Lv15前後あたりまで)

  • せんせー
    • 基本的に主人公をメイン盾で育てるのが好きなのでそれでいこうと思っていたら、うちのベレトてんてーは守備の成長が完全に死んでしまっている(魔力より低い)ザ・剣士キャラとなってしまったので、FE伝統のホイホイ仲間になるイケメンちょろ剣士に路線変更。その代わりに魔防がすごい高いので対魔閃忍コースもありうる。
    • 現状はその速さを活かしてアイテムを盗んだりしてます。教師とは。

 

  • エーデルガルト
    • こちらも最近のFE恒例のゴリラ役を受け継ぐ女。あと将来的にイケメン剣士を誑かす予定。力と守備の伸びがいいので先生に代わりメイン盾候補に。ただ力が強すぎて訓練用斧でも敵をなぎ倒しまくってしまうやっぱりゴリラ。

 

  • ヒューベルト
    • 魔力ゴリラ。魔力の伸びが圧倒的で、且つ黒魔法がかなり便利で強いので事実上エース。スライム投げまくってる。

 

  • フェルディナント
    • 割といいキャラなので好き。守備の伸びもいいし、貴重な重装と騎馬得意なのでサブ盾として運用中だけど、メイン盾のゴリラと違ってこっちはかなり非力なのでむしろ削り育成面ではこちらの方が有能。槍のライバルが同じ学級にいないのも良し。

 

  • ドロテア
    • 歌姫という疑心暗鬼を生むスキル持ち。3マス攻撃のトロンがくそ強いものの、ヒューベルトというゴリラには負けているので信仰を才能開花で差別化中。

 

  • ベルナデッタ
    • 統計等を見ていると明らかに、みんな大好きな「ちょっと君だけ出てくるゲーム間違えてない?」な雰囲気ブレイカー。あざとい。
    • 弓得意なのでアーチャーやってればそれだけで使えるものの、うちのベルちゃんわりかし力が死んでてつらい。

 

  • ぺトラ
    • 成長率そのものは、先生やエガちゃんに次ぐレベルで育つ。
    • いかにも飛行に育ててください感な得意なので、がんばって技能上げているものの、飛行って要求技能が槍斧飛行と多すぎて中々育成中は辛い大器晩成型。サブ武器にした弓持ってる方が活躍するくらい。

 

  • リンハルト
    • 素直に杖役。信仰得意なので、割と早い段階でリブロ―を覚える。それがあると攻略がかなり楽になります。

 

  • カスパル
    • 最初はフェルディナントとどちらがサブの盾役を担うか悩んでいたんですが、その後の成長を見た結果……補欠に。格闘武器自体はかなり強い(攻撃時勇者効果)ものの、本体の性能がわりと悲しい。
    • といういことで先生の副官として生きていきます。

 
 
 
 

課題マップ攻略

  • 序「夜明けの遭遇戦」
    • ルナだとお助けパパ使わないときついんだろうなあと思いつつも、ハードなのでまっすぐ行って殴るだけ。

 

  • 4月「鷲と獅子と鹿の戦い」
    • 柵を構えてドヤってる方を無視して、なら先に柵が無いもう一方を行くわってするといきなり両者から攻められて「なら両方を攻撃してみてはどうかしら?」ってリアル歌姫になった先生は僕だけじゃないはず。

 

  • 5月「赤き谷の討伐戦」
    • まっすぐ行って殴るだけ。東西に分散してもしなくても。

 

  • 6月「マグドレド奇襲戦」
    • 少し西に進んだ先に控えているダークメイジを倒すところ(倒すと霧が晴れる)までが本番な、みんなだいきらい霧マップ。
    • ただここで重要なのは、このダークメイジのように重要敵は最初は動かないんだけど、一度戦闘するとその後動き出すっていう今作の重要な仕様を最初に教えてくれるところ。

 

  • 7月「女神再誕の儀襲撃戦」
    • これまでヌルヌルだったのにいきなり本気出す空気読めない死神登場。遠距離反撃とかいう高級スキル持ちなのでがえぐい。FEHかな?
    • 初見でこれは辛い。色々と試したけれどもさすがに無理そうだったので(オンラインだと周囲に3マス全部に死亡マークついてて笑う)無視して撤退。解った角度は、こちらの計略による移動不可が入らないと、上の「最初は動かないくせに一度戦闘すると動き出す」仕様でどうしようもない。
    • そこさえ無視すれば後は左右に分かれて順番に倒していくだけ。カギ持ちの分担だけ注意。
    • けどここで色々と試行錯誤したおかげで後述の再戦マップで役に立ちました。

 

  • 8月「ゴーティエ家督争乱」
    • マップ入り口と、北東の意味ありげな扉から援軍が二回ずつ出てくる所に注意。入口のは足の遅い緑オジサンがまず絡まれるので、回復と火力で支援できる味方キャラ数名を。北東も近づいたあとに出てくるので、出てきた後に二匹とも即倒せるように火力出せる準備を。
    • 変身後のボスは範囲攻撃が割と強い。けど計略でタゲを取れるので、背後か左右に回ってから囮の盾キャラが使うことでそれ以外は前方から3マス攻撃でタコ殴りに。

 

  • 9月「秘密地下道の戦い」
    • 死神再戦マップ。ワープによる宝箱クジは、一番右上とその左が当たりなので、それぞれカギを持たせたキャラで回収を。時間制限もあるので急ぎ目で。死神を倒すなら、ハズレを引かなければ弓兵が生き残るのでそれを。

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    • ということで前回の反省を踏まえてがんばりました。
    • 必要なのは追撃されない攻速で受けれるキャラ(次ターン殴られない間接攻撃の計略が複数あれば無しでもいける)。複数の計略を当てて移動不能付与&削り→敵ターンに反撃でも削り→てんてー戦技で撃破。最悪天刻ガチャしてもいいかもしれない。

 

  • 10月「グロンダーズ鷲獅子戦」
    • 対抗戦ふたたび。中央の弓兵器とったところが勝つゲームにしか見えない。割と威力あるし。うちのクラスではベルちゃんが確保してハイエナkillしまくって勝ちました。
    • その後は槍バカな子が突撃するので、彼の計略を食らうとさすがにきつそうなので、使い切らせてハイエナで倒しましょう。

 ということで第一部のおよそ半分辺りまで。ここまででキャラのLvは15~18程度。

次回『ファイアーエムブレム 風花雪月』黒鷲の学級編 攻略日記その二(11月~3月) - maukitiの日記

『ファイアーエムブレム 風花雪月』攻略日記・序

ということでめでたく発売されたので、ひっそりとやっていきたいと思います。
これから一週間ほど、ふだんの日記は手抜き通常日記の進行になると思いますので、それを見に来ていただいている奇特な方はご了承ご了承。でも未だにうちの日記でコレが未だにアクセス一番あるから仕方ないよね。


発売前の盛り上がりで一番驚いたのは、任天堂のチカラの入れようだよね。子供の頃から「てごわいしみゅれーしょんー!」って無邪気に歌ってきたオジサンからすると、これまで興味なかった人にまで話を振られることもあったりして、このゲームってそんな人気あったっけという微妙な置いてきぼり感。
ネタバレは致命的なストーリー部分ではもちろん気を付けますが、マップ名や味方や敵の名前が出てくる画像で意図せずやってしまう可能性があるので気にする方はお気を付けください。



現状15時間ほどプレイしたところでのファーストインプレッション。

これまでのFEではないペルソナと言ってしまうと身も蓋もありませんが、それでもよく出来ている面白いゲームだと思います。
特に散策システムは、これまでのマイキャッスルまわりは最終的にコレがやりたかったんだろうなあ感。それはもうすんごいコスト掛かってそうで、そりゃ延期するよねっていう。ただ一つ欠点を言いたいのは、mmorpgゲーマーとしては散歩中は無意味にジャンプしたかった。吉田もそれが大事って言ってたのに。
といっても簡単に言ってしまえば散策って、ストーリーや世界観の補填を除けば「技能上げ(パッシブスキル収集)」と「キャラ好感度上げ」がほとんど全てなので、興味ない勢は割り切ってどんどん進められるのもよく出来ていると思います。


戦闘面は、概ね『if』『エコーズ』からシステムや表現も正統進化している印象。特にエコーズから続く「戦技」のメリットデメリットの仕様は、「攻速差による追撃」と「スキル」だけでない選択肢を容易していてFEというゲームの進化がここあるなあと。追撃不可と武器消費増加というデメリットはよくできてる。
もう一つの戦闘面の新要素である「計略(基本的には反撃の受けないマップ兵器)」は色々と悪さができそう・されそう。現状難易度はハードまでしかなく、敵もあまり活用してこないものの、威力はともかく適当にぶっぱされて当たるだけで次ターン移動不可が付与されるのはかなり怖い。次のターンこちらの盾役は動けず、しかも殴った敵は反撃を受けないので生きてそのまま動けるわけで。
もちろんこちらも悪さできるんですけど、使用回数は極小1~2回なので使いどころを見極める必要があって、やっぱり高難易度で敵に雑に使われると死ぬほどウザそうです。
ちなみにその騎士団システムはほとんど「ステータス補正と計略付きの装備品枠」と見てよさそう。一応スキルによる取捨選択もありそうだけど現状未確認。


あと地味な点ですが、オンライン要素であるマップ上の有利点(他プレイヤーが死んだ場所でアイテムがもらえる)はともかく、「休日に何をするか?」という選択で他プレイヤーが選んだ選択肢の統計が出るのはすごい良いシステムだと思います。
初心者とか序盤はもうとりあえず他のプレイヤーと同じことやっておけばいい、と安心さを提供するはいいよねえ。



ということでここまでの最初の感想としては、我々からFEHで搾取した金でこんな素晴らしいゲーム作るなんてどんなきもち~??? あたりで。
これは任天堂さん宣伝に力いれるなあ、と納得する程度には面白いです。



縛り・学級選択

恒例の縛りとしてはこれまで通り

ハード・クラシックモード
全員生存
成長吟味なし(あるか不明)
スカウトなし
フリーマップの稼ぎなし
ターン浪費によるボスチク等の稼ぎなし
他プレイヤーからのレンタルキャラなし

辺りのストレートな所でやっていきたいと思います。初見だしスカウトもなしかな。
まぁハードしか選べないし、毎度のFEあるあるでもある、序盤が一番死苦労することもとくにないので経験者はあっさりいけるんじゃないでしょうか。
特にオンライン要素は、他プレイヤーが死んだ場所で「安い武器拾える」が地味に役立つのでコレを縛った方が伝統的ではあるんでしょうけど、上記「選択肢の統計」が見れるのが個人的にすごい面白いので一応アリでやっていきます。



ということで、最初はどこの学級からやるか特に悩む……こともなく、
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「やっぱりかわいいエーデルガルトちゃん!」で黒鷲の学級編から行きたいと思います。少なくとも赤クリアまでは日記は続けると思うのでよろしくお願いします。


といってもやっぱり難易度ハードしかないので、特段に攻略に悩むということもあまりないので、以降はキャラの育成方針と、簡単なストーリーマップ評だけ。
ゲームやりたいしね!

次回『ファイアーエムブレム 風花雪月』黒鷲の学級編 攻略日記その一(4月~10月) - maukitiの日記



折角だし過去の遺産たち。
『ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王』攻略日記 5章 - maukitiの日記
『ファイアーエムブレムif 暗夜王国』ルナティック攻略日記 まとめ - maukitiの日記
『ファイアーエムブレム 覚醒』ルナティック攻略日記 まとめ - maukitiの日記
『ファイアーエムブレム 新・紋章の謎』ルナティック攻略日記 まとめ - maukitiの日記

女王とイギリス国民は不安よな。ボリス、動きます

大喜利ブームにちょっと乗りたかっただけのタイトルオチ日記。



ボリス・ジョンソン氏が英首相に就任、「10月31日にEUを離脱する」 - BBCニュース
【解説】 新首相は急いでいる ジョンソン英政権発足 - BBCニュース
ということでとうとうメイさんも辞めちゃったそうで。もう「メイのバカ!」の定番ネタが使えなくてさみしい。もう知らない!
そして次がこのボリスさんとはなあ。今にして思うと、離脱勝利が決まってからの華麗な逃走劇がここに繋がると思うと色々と感心してしまう所ではあります。

首相官邸前で報道陣を前にした13分間の声明で、ジョンソン氏はブレグジットは実現不可能だとする「悲観主義者」を批判し、国民投票から3年におよぶ優柔不断を終わらせようと訴えた。

「イギリスの失敗に賭けた人たちは、すっからかんになる。イギリスは民主主義への信頼を回復するからだ」

ボリス・ジョンソン氏が英首相に就任、「10月31日にEUを離脱する」 - BBCニュース

悲観主義は批判し楽観論を言うのは当時の勢いっぽさあってよろしいんじゃないでしょうか。まるで成長していないとも言えるんですけど。


今はずいぶんと遠く感じられる2016年国民投票前夜にあった対立軸の一つって、「離脱すればイギリスの未来は明るい!」「残留しなければイギリスの未来は暗い!」という戦いでもあったわけですよね。
栄光ある孤立』するイギリスへの楽観対悲観。
そこでその未来の明るさについてまさにこのボリスさんがフェイクニュースまがいの楽観論・明るさを提示していた。もちろん一方の残留側も結構なガバガバ理論を展開していたんですが。
だからボリスさんのこの声明は、ある意味で、一貫性があると言うことはできるんですよ。
ひたすら「明るい未来に就職希望!」と言い続けてきた離脱派の主張そのままに。


さて、実際はどうなるんでしょうね?
――と私たちは他人事として生暖かく見守っていけばよろしいのではないでしょうか。
まぁそうはいっても、世界でも「イギリスをヨーロッパ市場の足掛かり」としてきた国の筆頭が私たち日本でもあったりするので(故に自動車工場の閉鎖が結構なニュースになっていたりする)利害当事者なみなさんの心労は絶えないことでしょうけど。





ともあれ、まぁ基本的にはEU離脱はボリスさんががんばるしかないのはいいとして、ほんとうの」問題は「その後の」お話の方でしょう。
結局のところ、ここまで話がこじれているのってそのままイギリスの国内政治制度欠陥・疲弊でもあるわけで。2010年以降のハング・パーラメントの頻出は、保守党と労働党の二大政党制は最早終わっているようにしか見えないのに、しかしそれを前提にした選挙制度を続けてきたことによる制度疲労。日本は実現する前に潰えて幸運だったのか不運だったのか。
上記離脱派が掲げてきた「EUからの政治的独立」って、イギリス国内政治でも発言権が乏しい有権者たち、という構図とかなりの部分で重なってもいたわけですよ。
有権者の声が届かない政治的権利への不満として。


2011年の選挙制度改革(比例選挙導入)についての国民投票では失敗した。
では2016年の離脱投票を経た今では?


イギリス政治、そして世界に範としてあったイギリスの民主制度は一体この先どこへ向かうことになるのか。
神よ女王陛下を守り給え。

通常日記

手抜き日記。

 

 

 

 

 

  • 【寄稿】アイゼンハワーを今こそ必要とする理由 - WSJ
    • よりにもよってこの新時代がトランプというのはまぁそれだけで悲観要因になるというのは理解できるかなあ。それこそサイバー戦争に限らず、INFや新時代の核管理、戦地での本格的な無人機運用やAIやらここ数年でその後のスタンダードが決まりかねない時代であれば尚更。
    • しかし、だからこそ、本質的に上記重い責任=負担から背を向けたいとしてトランプを選んだアメリカであると

 

 

いわんや政治家をや――なのか?

芸能事務所の圧力に弱いテレビの中の人たち、の意味するところとは。


吉本興業の宮迫会見、ジャニーズ事務所の圧力疑惑…。2つの騒動が浮き彫りにした芸能界に蔓延る問題とは | ハフポスト
ということで吉本さんちのアレな会見二連続があって大騒動な昨今であります。このおかげか、せいか、正直『選挙』の話題って埋もれていたなあ感はありますよね。そりゃまた史上最低レベルな投票率になっちゃいますわ。
民主主義政治の世界的トレンドでもある左右ポピュリズムな機運は徐々に姿を見せつつあるものの、この辺は未だ平和(ボケ)な日本というものを象徴している感はあります。もちろんそれは基本的には良いこととして。


ともあれ、個人的な感想としては、闇営業や反社云々というよりはやっぱりテレビでは芸能事務所って強いんだなあというのが一連の騒動を見ていての感想かなあと。

ジャニーズ事務所をめぐる圧力疑惑と、吉本芸人の闇営業問題。

芸能界を揺るがす2つの出来事は、芸能事務所をおもねるメディア側の「忖度」や、タレントと芸能事務所の間にある不均衡なパワーバランスなど、さまざまな問題を浮き彫りにした。

吉本興業の宮迫会見、ジャニーズ事務所の圧力疑惑…。2つの騒動が浮き彫りにした芸能界に蔓延る問題とは | ハフポスト

元SMAP3人の出演に圧力か ジャニーズ事務所に注意 公取委 | NHKニュース
先日ジャニーズさんの件でもありましたけども、ここで面白いというか興味深いのはつまり「圧力をかける側」があるということは、そのまま「圧力をうける側」という言いなりになって動く人たちが居る、ということでもあるわけでしょう。
「ジャニーズの疑いは吉本にも」北村弁護士、忖度せず称賛の声 “恫喝は脅迫行為”発言も|ニフティニュース
まぁぶっちゃければ、圧力に弱いテレビの中の人たち、っていうおそらくテレビだいすき日本人のほとんどが全員が薄々知っているお話なんですけど。
「事務所をやめてからテレビから消えた」
「圧力で降ろされた」
というのはまぁ実際の真偽はともかくとして、しかし暗黙の了解として公然の事実として語られてきたわけで。フィクションでも定番ネタでもあるわけだしねえ。


そのように昔から言われ続けてきたマスメディアの一角であるテレビが、マジで「吉本やジャニーズなどの大手事務所の圧力に弱かった」というのが解りやすい形で私たち視聴者にとっても解りやすく明らかに、というよりはむしろ「露わに」なったというのはとても健全で良いことなのではないでしょうか。



さて、その上で、しばしば民主主義制度である日本社会に欠けているとされる「メディアの自由度」について考えると色々と面白いことが見えてくるんじゃないかと思ってます。
彼らの「圧力の弱さ」って一体どれくらいなのか?

  • ①ただただテレビとは大手芸能事務所からの圧力「だけに弱い」という話なのか?
  • ②それとも政治家たちからの圧力にも同じように弱いのか?
  • ③あるいはテレビメディアにおいては政治家よりも芸能事務所への圧力が強いのか?


まぁ普通に考えればこうして「タレントへの圧力」「忖度」があることを思えば政治家版もあってもおかしくはないと考えるのはふつうだよね。
そして、こうして圧力に弱いことがそれを掛けている側からも明らかになっているテレビの『報道番組』とは一体どういう内実なの?



彼ら彼女らテレビの中の人の「圧力の弱さ」って一体どれくらいなんでしょうね。そして自浄作用するつもりはあるのか――と聞かれると、今回の件もこうして事務所側のゴタゴタが発端なあたりあまり期待できないと思ってしまうわけで。
タレントたちですらこうなってしまうということは、いわんや政治家をや、なのか?
自分たちがこんなにも「圧力に弱い」と自覚しているからこそ、普段「政府からの報道への圧力を~」云々と言っていたの?


「自由に報道できるテレビメディア」の現在位置について。語るに落ちてるとか言わない。
その意味では、今回の一連の騒動によるダメージって直接的な両芸能事務所だけでなく、間接的にはテレビ局そのものへも大きなダメージとなるのではないのかなあ。


みなさんはいかがお考えでしょうか?

日本のジャーナリズムが抱える問題の核心

「悪い見本」の典型例。


朝日新聞社記事、誤った経緯説明します:朝日新聞デジタル
ハンセン病家族訴訟 記事を誤った経緯を説明します:朝日新聞デジタル
うーん、まぁ、そうねえ。それこそ本当に安倍さんが選挙を控えることで豹変したというのならば、まさにそれこそ民主主義政治の常道ではあるし素晴らしい変心だとは思うんですが、このおわびを出したことで明らかになった事実ってそこじゃないよね。
更に言うと、それに比べたらこうして誤報をしたことですらここでは大して問題じゃない。こうしてきちんと「おわび」している辺り誠実ですらある。
割と普段からマスメディア誤報を皮肉と揶揄を込めて『フェイクニュース』と呼ぶ僕ではありますが、こういうのを見てしまうとそもそも彼ら彼女らはそういう問題ですらなく、ジャーナリズムの定義・評価について大前提から私たちと違っていたんだなあという生暖かい気持ちにはなります。
「コトバのチカラ」が何を意味するのかという大前提すら違っていたんだなあ――やっぱりとか今更とかそういう身も蓋もないこと言わない。

 8日、「ハンセン病関連で首相が9日に対応策を表明する」という情報とともに、控訴はするものの、経済支援を検討しているとの情報を得ました。さらに8日夕、首相の意向を知りうる政権幹部に取材した結果、政府が控訴する方針は変わらないと判断しました。このため朝日新聞は1面トップに「ハンセン病家族訴訟、控訴へ」との記事を掲載することを決めました。

ハンセン病家族訴訟 記事を誤った経緯を説明します:朝日新聞デジタル

ほんとうに見事に典型的なアクセスジャーナリズム。
専門的知識や振る舞いを求められるジャーナリズムという議論において、まず「悪い見本」あるはずのでそれをこうして堂々とそれを公言してしまっている朝日新聞


この辺のお話については日本語でも読める記事がいくつかあって、

先ほど佐々木さんがおっしゃったように、情報をやりとりをしてリークしてもらってくるわけですから、事件報道と同じ構造ですね。

 アメリカでは「アクセスジャーナリズム」といわれて、悪いジャーナリズムの見本とされています。権力にアクセスする、つまり権力に食い込むことにばかり熱心になった結果、記者がインナーサークルに入ってしまうわけです。アクセスを得て情報をリークしてもらう見返りに、権力に都合の悪いことは書かないのです。最近ではウォーターゲート事件をスクープしたボブ・ウッドサードも「アクセスジャーナリズムへ堕落した」と批判されています。

佐々木俊尚×牧野洋「『当事者の時代』とジャーナリズム」対談 第2回「メディア経営が厳しい時代だからこそ、新聞記者を専門家として育てる仕組みが必要」(佐々木 俊尚) | 現代ビジネス | 講談社(1/7)

今回はその情報提供がたまたま上手くいかなかっただけ、と擁護するだけではやっぱりとどまらないよねえ。
まさにそうしたやり方こそ、政権べったりのマスコミ、という批判に一定の説得力を与えてしまっているのに。


特ダネをリークしてもらうために日頃から『忖度』する必要があるし、(そこに意図があったかどうかはともかくとして)こうしてニセの情報を掴まされることで風説の流布に加担してしまうことだってある。
故にアクセスジャーナリズムは二重の意味で危険である。
そんなこと専門家ではなく僕のような素人だって知っているはずなのにね。


もちろん内部情報源から情報を貰うこと自体は結構なんですよ。第一歩はそれでいい。問題はそれを如何にして説得力のあるニュースとして背景情報を揃えるか、という点にあるわけでしょう。そうでなければその辺の風説と大差なくなってしまうわけで。そことは明確な一線を引くことこそ責任あるメディアとしての矜持であるはずなのに。
まぁ「自分たちが言っているから正しいのだ!」という特権的意識だけでゴリ押しするのも、それはそれで一つの方法論ではありますけど。
それって「政府が言うことだから正しい情報である」っていう政府広報機関と何が違うの?


チキチキ誰が一番日本のジャーナリズムを阻害しているのか選手権 - maukitiの日記
まぁその意味でいえば、『記者クラブ』という聖域を守ろうとする彼ら彼女らの試み自体は合理的ではあるんですよね。だってそれがまさにインナーサークルとして政府からの情報を特権的に得られる場でもあるんだから。
そこで官房長官へ直接質問ができるなら尚更!
いやあすばらしいアクセスジャーナリズムだよね。詳しくは知りませんけども、話題になっている望月さんというのはそうした特権を享受できる故に(今回のような朝日新聞的な意味で)有能な記者なんだろうなあ。
それをジャーナリストとは絶対に言えませんけど。


みなさんはいかがお考えでしょうか?

日本社会のランドマークを正しく狙ったテロリスト

おそらく本人はまったく意図していないんでしょうけど、ほんとうに、まったくもって気の滅入るお話。


京都放火事件 容疑者の名前公表|NHK 首都圏のニュース
ということで概ね初期の報道を見る限りでは「テロ」と呼んで差し支えない事件となってしまったなあと。

18日午前10時半過ぎ、京都市伏見区にある「京都アニメーション」のスタジオで、1階の玄関に入ってきた男がいきなりガソリンとみられる液体をまいて火をつけ、爆発的な火災が起きました。
警察によりますと、出火当時、建物内にいた従業員など74人のうち逃げ遅れた33人が死亡し、35人が重軽傷を負ったということです。

京都放火事件 容疑者の名前公表|NHK 首都圏のニュース

もちろんこうした唐突に日常を破壊する陰惨なテロ事件というのは、日本に限らず――いやむしろ昨今の欧米で見られる過激イスラムによって頻発するテロを見れば先進社会では半ば例外的にその流れから一歩身を置いて見れていた――悲しいかなどこにでもある悲劇でもあります。
理不尽に、唐突に、その生命財産を奪われる人たち。
同様に人間社会においては昔からこうしたことは繰り返されてきたと言っては身も蓋もありませんが、しかし一方で『個人の生命財産を不当に侵害してはならない』という明確な同意がその社会でより強固に信じられているからこそ、その事件への衝撃は相対的に大きくなっていくわけで。
上記欧米含む先進社会でも圧倒的に「安全」であると信じられてきた日本でこうして起きてしまうと、やっぱりその衝撃の度合いは大きいのでしょう。



テロリストたちは現地住民たちの日常を破壊する。元々がそこが安全であればあるほど、その心理的効果は大きくなる。
であればこそ欧米各大都市で起きるテロはイラクなどで見られるそれよりもずっと大きな、心理的動揺をもたらしてきた。


そしてもう一つ大きな要因となっているのが、日本が「平和な社会である」ことの一種の象徴でもあったアニメが狙われてしまったという点こそ、今回の事件でより大きな意味が付与されてしまっていると思うんですよね。
幼少期から慣れ親しみ、だけでなく今では「大きなお友達」な私たちにとってすら『日常』の象徴でもあったはずの、アニメ制作現場が標的に。
その意味で、しばしば政治的大目標のあるテロリストが標的とするその国の大イベントやランドマークを狙うことで企図する副次的な宣伝効果、と近い心理的衝撃を日本社会に与えただと思います。
――おそらく、事件を起こした彼はまずそこまで考えていないでしょうけど。
しかし意図があろうとなかろうと、結果として私たち日本社会の(しばしば平和ボケと揶揄すらされる)平和で平凡な『日常』の象徴の一つでもあるアニメ、その製作現場が狙われることによる宣伝効果が生まれることになった。


それは決して日本社会における重要な観光施設やランドマークというわけではない。しかしその小さいながらも世界的に著名なスタジオが担ってきた、平凡ながらも平和な日常生活の象徴の一つとして。
直接的な意味と、間接的な意味とで、犯人は私たちの『日常』を二重の意味で破壊した。
「京アニ」放火に心痛める世界のアニメファン - BBCニュース
京都にある小さなスタジオを攻撃したにとどまらない、日本だけでなく世界にも大きな心理的影響を。


セキュリティの緩いNHKの取材日と重なったという意味でも、
本人もその威力を解っていなかっただろうガソリンを使ったテロという意味でも、
そのニュースが期せずして日本社会に大きな衝撃を与えたという意味でも、
かくしてその愚かな一個人のやることにしては本当に大きく悲劇的なニュースになってしまった。




がんばれ京都アニメーション